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脳がだまされると正しく聞こえない? 一般に音声は耳で聞くものと思われています。しかし、耳は音の刺激を 脳に送る機能を果たしているだけなのです。人は自分に必要な情報だけを 聞き分けて取り入れ、不要な情報は切り捨てています。これは「選択的聴取」 という脳の働きによるものです ひとつの実験があります。正常な聴力の人に、「ガ」と発音した口の動きを テレビ画面で見せながら、「バ」という声を聞かせるのです。そして、何と 聞こえたかと尋ねると、ほとんどの人が「ダ」と答えます。 これは耳が正解である「バ」という音を聞き取っても、目が「ガ」だと伝えるため 脳が混乱して「ダ」という音だと判断するためです。これは「マガーク効果」と 呼ばれる現象で、聴力が正常でも必ずしも正確に音を聞き取れるわけではない 事を示す実験です。 | ||
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聴力は「脳力」で補える 逆に言えば、聴力が衰えても予測や類推、想像力などをフルに活用すれば 頑固親父(ガンコオヤジ)の「コ」の部分だけが聞こえなくても、ほとんどの人が 「ガンコオヤジ」と聞き取ります。脳が音声の不備を想像力で補う能力、これ 聴能は人とのコミュニケーションの中で培われます。年を取って聴力が衰 えた時困るのは、聞こえにくくなる事そのものよりも、人とのコミュニケーションを 避けてしまう事にあります。相手に気を使って、意思の疎通を図るのが面倒になる。 こうなると、聴能は伸びなくなってしまいます。聞こうという意欲を持って音や 言葉を聞く。こいった態度をとるだけで、実際以上の音を聞き取ることができるの です。
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