補聴器 【その3】 難聴の耳はどんなふうに聞こえる?

 難聴の耳はどんなふうに聞こえる?  

伝音難聴の擬似体験は耳栓でできる

 耳たぶから鼓膜を通って、中耳までに何か障害が起こって聴力が

低下する場合を「伝音性難聴」といいます。例えば、鼓膜を損傷したり、

中耳炎などが原因できこえが悪くなった場合などがこれにあたります。

文字通り、音を伝える器官の障害による難聴です。「音の損失」と呼ばれる

伝音難聴は、耳栓をする事で簡単に体験できます。

  自分の指で両耳をきっちりふさぐと周囲の音が小さくなります。これが

中等度の伝音難聴の聞こえ方に近いものです。小さい音や離れたところ

からの音が聞きにくくなるのがわかります。それでも、大きい音は

比較的よく聞こえるはずです。音さえ大きくすれば、正常な聴力のきこえと

あまり変わらないことが確認できます。つまり、伝音難聴では大きな声で

話したり、補聴器で音声を増幅することで、簡単に聴力の不足を補えるのです。

感音難聴のきこえは理解不能?

 それに比べて「聴覚の損失」と呼ばれる感音難聴は、内耳から聴神経までの

「音を感じる器官」の障害によるものです。神経の老化による老人性難聴も

感音難聴の一種といえます。

 感音難聴では単に音が小さくなるだけではなく、元の音は想像できないほどに
歪んでしまい、何を言っているのか識別しにくいという特徴があるようです。
実際には、プールの底から水際に立った人の声を聞くような感じとか、
破れたスピーカーの歪んだ音を聞くような感じというのが多いようです。

 ご高齢の耳の遠い方と話す時には相手の顔を見てゆっくりと話すように
配慮したいものですね。