補聴器 【その21】 補聴器のはなし⑥「心を遣って生きる」
補聴器のはなし⑥「心を遣って生きる」
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大切な言葉
「心をつかって生きる」7年ほど前に、ある方に教えていただいて以来、
私の大切な言葉となりました。
身体を使う、頭を使う、生きていく上で当り前のようにしていることですが
心はどうでしょうか?「気を遣う」ということと似ているようですが、
もっと暖かく、相手を思う愛情のある行為だと私は解釈しています。
施設のひなまつり会
昨年暮れ、ある施設のひなまつり会に伺いました。そこは、高齢の方々が
暮らすグループハウスで、8名ほどの方が入所されています。文章では伝え
きれないくらい、家庭的で暖かい雰囲気でした。スタッフやお手伝いの方が
一人一人の話し相手になり、食事の介助をし、手作りのご馳走がなくなる頃
にはカラオケ大会です。
そうした中、96歳の難聴の女性が百人一首をスラスラと諳んじて、娘時
代に覚えたと言うフランス国家を原語(フランス語)で歌われたのには感動
しました。
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心からの励ましで
彼女は自宅にいらした時は、難聴のため会話をすることも少なかったそう
です。入所されてからも最初は自室にこもりがちだったとのことでした。
でも、居間や食堂で話し掛け、昔の記憶をたどり、会話する楽しさを思出して
もらう、担当の方の努力に頭が下がる思いです。様々な施設に伺いますが、
初めての感動でした。
その担当の方の真心に励まされ、少しでも手間のかからないようにと
デジタル補聴器を付けられました。「百歳まで長持ちする補聴器にした
んですよ」と答える笑顔が忘れられません。
心を遣って生きる方の周りは、皆イキイキとしているようです。
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