【第二回】こころがもたらすからだの病気 ~ストレスを感じていますか?~

ストレスを感じていますか? 厚生労働省の調査によると、うつ病を中心とした気分障害の入院・来院患者数の推計は年々増加しているようです。

また、小学館などが、専業主婦と働いている主婦に「最もストレスを感じる相手」を調査したところ、第1位 夫、第2位 子供、第3位 自分自身、第4位 義理の親、第5位 自分の親であるということがわかりました。次いで上司、同僚、見知らぬ人、友人、姉妹という結果になりました。
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ストレスって何?
ストレスとは、もともと物理学の「物のゆがんだ状態」を示した用語です。例えば、ボールを手でぎゅっと押したとき、手でかけた圧力を「ストレッサー」、それによってボールがゆがんだ状態を「ストレス」といいます。
ストレスボール

良いストレスと悪いストレス
ストレスは、とかく悪者として扱われがちですが、、ストレスはなくても困るものなのです。ストレスにはよいストレス(ユーストレス)と悪いストレス(ディストレス)があります。

☆ユーストレス
よいストレスは「快い適度の刺激」「目標」と言いかえてもよいですね。適度のストレスは、意欲や向上心を掻き立て、イキイキとした張りのある生活のためには必要なものです。

☆ディストレス
悪いストレスは「過度の刺激」「プレッシャー」と言いかえることができます。
親しい人の死やリストラにあって職を失うといった強い情動は、意欲を停滞させやがては健康を損なってしまいます。

こうして考えるとストレスを無くす努力をするよりも、いかに「悪いストレスを良いストレスに変えていくか」が重要だと分かります。例えば、書類の提出期限を目標と捉えてバネにしてがんばる人もいますが、迫り来る締切と感じて自分を苦しめる人もいるのです。「ストレス」を乗り越えて得られる「快感」は、「達成感」、「満足感」となります。
ストレスの概念を医学界に取り入れたセリエ博士は、「ストレスは人生のスパイス」と表現しています。プレッシャーを楽しめるゆとりがあるとよいですね。

ストレスと上手に付き合おう
ストレスに心身が振り回されないようにするには、自分のストレス状態をよく知ることが第一です。

☆ストレスに負けやすいタイプ
責任感が強い努力家で、人から頼まれるとイヤとは言えず、全て自分ひとりで背負い込むまじめで几帳面な人。適当なところで妥協できない完璧主義者で、少しでもうまくいかなくなるとすぐに落ち込む。このタイプは最もストレスに負けやすい。
先々のことを心配する人。悩みのタネが取り越し苦労だったことが分かっても、またすぐにあれこれ気になり始め、常に不安がつきまとい、心の休まる暇がない。

ストレスに負けやすい人の行動パターン
~ いくつ当てはまるかチェックしてみましょう! ~
絶えず動き回り、食事のスピードも速い。
「食べながら仕事」「運転しながらひげそり」など「~しながら」と並行して行動することが多い。
より少ない時間の中により多くのことを盛り込んだ計画を立てる。
常に貧乏ゆすりをしたり手を動すなどじっとしていられない
自分が興味を持つと、いつまでも固執して話しつづける。
自分と同じような行動パターンの傾向をもつ人に対して、挑戦的な気持ちになる。
何もしていなくても罪悪感を感じることが多い。

☆ サインに気付いたら・・・
まず、本人の話をじっくり聞きましょう。なぜ「変化」が起こったのかを探り出すことが大切です。精神科医や心理カウンセラーといった専門家ではなくても、話を聞くうちにその人に何が起こったのかが分かってきます。また、話しても人に聞いてもらうだけでこころが軽くなり、問題が解決することもあります。

☆ こころの病気の専門家を受診する
専門的な知識のない人が、こころの病気かどうかを正確に診断することはできませんが、「なんだかおかしいな」と感じたら、こころの病気を疑って専門医の診療を受けるようにすすめましょう。
最近は、本人が自分の「変化」に気付いて、精神科の診療を受けるケースが増えています。しかし、本人にこころの病気の自覚がなかったり、受診を拒む場合は、神経内科ができて受診しやすくなっているので、家族など身近な人が医療機関を訪れ、専門医からアドバイスを受けるとよいですね。

出典:日本成人病予防協会