【第一回】年をとらない生き方
実年齢よりも若々しく、健康でありたい――。
誰しもそんな願いを持っているのではないでしょうか。
ちょっとした工夫をこらせば、今よりももっと素晴らしい暮らしを送ることができるようになるのです。
そんな「元気に生活するための知恵」をお届けするのがこのページ。
今回は耳に関する豆知識をご紹介します。


ふだんの暮らしの中で、次のようなことを経験したことがないでしょうか。
たとえば、家族に「声が大きい」と言われたり、いつのまにかテレビの音量をあげすぎてしまったり・・・・・・。
もしかするとそれは、耳が聞こえづらくなっているサインかもしれません。
どんな人でも、40代を過ぎる頃から少しずつ音が聞こえにくくなっていきます。高い周波数の音(2000ヘルツ以上)から順番に聞こえづらくなり、しかも聴覚は少しずつ衰えていくため、自分でもなかなか気づかないことが多いそう。
さらに50代、60代と進むにつれて「たくさんの人がいる場所では言葉が聞き取りづらい」とか、「相手の声は聞こえるのに、内容がいまひとつわからない」といった悩みを持つ人が多くなっていきます。これは「老人性難聴」と呼ばれるもの。
「ちょっとぐらい聞こえなくても……」と思っている方もいるかもしれませんが、油断は大敵。
耳が聞こえづらくなることは、老化の第一歩だからです。
まず、音がはっきりと聞こえないと、周りの人とのコミュニケーションがうまくいかなくなってしまいます。何度も相手の言葉を聞き返したりするうちに、家族や友達から「年寄りっぽい」などと思われてしまいかねません。すると自然に、若々しい気持ちが失われていってしまうのです。
さらには、気持ちがふさぎこみがちになって、人と会話をしなくなる危険性も。おしゃべりをする機会が減れば、耳に入ってくる刺激が少なくなります。また、考えて言葉を発することもなくなるので、脳がどんどん衰えてしまうのです。結果的には、ボケてしまう可能性すらあるでしょう。
ですから、見た目の面でも気持ちの面でも、耳はいつもはっきりと聞こえるようにしておくことが欠かせません。そのためには、「補聴器を使う」という方法が有効。補聴器というと「耳が悪い人が使うもの」というイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそういうものではないのです。
なぜなら、どんな人でも年齢を重ねれば難聴になっていくものだから。白髪や老眼と同じように、これは自然の摂理なのです。まずは髪の毛を染めたり、眼鏡をかけるのと同じ感覚で、補聴器を試してみることをおすすめします。
さて、補聴器には、以下の3つの種類があります。
・耳あな型・・・耳の穴に入れる
・箱型・・・イヤホンで聞く
・耳かけ型・・・耳のうしろにかける
また、最近では今までの主流だったアナログ式よりも高性能な「デジタル補聴器」が登場しています。これはコンピューター制御で人の言葉と雑音を聞き分けることができる優れもの。会話だけを大きくしたり、自分でこまかい調整ができるので人気です。さらに、装着していることが目立たない超小型の補聴器もありますから、目立つのが嫌な人には最適でしょう。
補聴器をつけるとこれまで聞こえづらかった小さな音や、遠くから自分に呼びかける声も聞こえるようになります。テレビの音もはっきり聞こえるので面白いですし、川のせせらぎや虫の鳴き声などにも敏感になり、季節の移り変わりを楽しむ余裕も出てくるでしょう。
何より、家族や友人との会話が弾むのが素晴らしいですよね。しっかりと聴覚を刺激し、頭を働かせておしゃべりをすることは、ボケ防止に最適なトレーニング。
ですから、自分の年齢や症状などを考慮して、まずは自分にあった性能の補聴器を探すことから始めてみてはいかがでしょうか。今までよりもますます若々しい、快適な暮らしを満喫できるはずですよ。
